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10月9日にリリースされたDeNAの「MAGIC&CANNON(マジック&カノン)」が相当面白いです。開発は、「ワイルドアームズ」「戦場のヴァルキュリア3」「ケイオスリングス」などを手がけたメディア・ビジョン。

「ドラクエをスマホ最適化したらこうなりました」という感じ。

まずはPVを見てください。

 

グラフィックが綺麗だし、村やダンジョンもきちんとそれぞれつくられています。その割にサクサク動き、ストレスはあまり感じられません。こういう正統派なRPGはスマホには向かないと思っていたのですが、マジック&カノンは様々な点で工夫をして、スマホの文脈に沿ったゲームをつくっています。

 

ハードルを下げた省略

ソシャゲを1回やってしまうと、本格的なPS3などのRPGは冗長でとてもめんどくさく感じてしまいます。ところが3つの「省略」によって、非常にテンポ感の良いスマホRPGになっています。

▶移動の省略

写真 2013-10-13 18 28 24

左下の行きたい場所をタップすると、自動でそこに向かって走っていきます。この機能によって迷うことなく探すことなく、すぐに目的地へたどり着くことができます。また、ルーラのように各大陸へ移動することも。

▶コマンド入力の省略

写真 2013-10-13 18 29 19

リール式で、1キャラずつ行動を選ぶ必要がないので、非常にテンポよく戦闘を進められます。また、MPを気にしながら特技や魔法を使ったり、いつ奥義(メーターがたまると使用可能。アクセのよって奥義が変わる。)をぶちかますか考えたり、とただポチポチやるバトルではありません。

▶回復、蘇生の省略

バトルが終わると体力は全回復し、死んでいるキャラも復活。バトル後のフィールド上での回復、教会に行ってキャラの蘇生などが省かれています。その分敵キャラの攻撃力は非常に高くすぐに全滅するので、バトル時の緊張感はかなりあります。

 

既存のソーシャルゲームにはない、RPGの面白さ。

▶ストーリー

スクリーンショット 2013-10-15 0.00.02

その村の偉い人に依頼をもらって、村人と話して情報収集して、そのクエストをクリアする、という定番の形を踏襲していてとても冒険してる感があります。ただ今までのソシャゲは人の話聞いてなくても、ストーリーは1本道なので問題なかったが、ちゃんと聞いておかないと何していいかわからなくなる時が。ここが離脱ポイントになりかねないのでヒントを貰った後は、右下のTIPSでもう少し丁寧に説明してもいいかも。(3人目の仲間を探す時、数時間迷子になりました)

▶エリア

新しい街(エリア)にいくと、新しい強い武器を購入できます。これによってクエストクリア→新しい街→強い武器ゲット→クエストで試す→という良い循環を生み出しています。ドラクエで初めてブーメランを購入した時のような感覚を久々味わえました。

▶仲間

通常ソシャゲではガチャを引くことで仲間(カード)を増やしていきます。しかしマジック&カノンでは、最初3人目の仲間を探すところから旅が始まります。これがけっこう難易度高めなのですが、その分3人目が仲間になった時の喜びはひとしおです。さらにバトルにおいて3人になることで一気にパワーアップできる気持よさもあります。

 

マネタイズポイントは3つ。ガチャ、スタミナ、コンティニュー。

スクリーンショット 2013-10-15 0.01.20

①奥義を出せるアクセをガチャでゲット。1人他プレイヤーをクエストに連れて行くことができるのですが、そいつがめっちゃ強力な奥義を使ってるのを見ると欲しくなります。

②3,4回クエストをするとスタミナが尽きるので、頻繁にスタミナを回復させるパンを使うことに。

③全滅するとパズドラのように85円でコンティニュー。敵がめちゃくちゃ強いので機会はけっこうあります。

上記の3点なのですが、レイドバトルでのランキングやユーザー間バトルなど、人とのしがらみがないので、売上を大きく上げていくのは難しいかもしれません。ギルドやレイドバトル(それに紐づくガチャ)が収益のメインのゲームがトップセールス上位を占める中、このような本格派RPGがどこまで伸びるか非常に楽しみです。(現時点でトップセールス111位)

 

こちらの記事によると開発期間は10ヶ月くらい。リリース直後、メンテナンスが頻繁に行われているので、開発サイドは今めちゃくちゃ大変そうですが…。

そして今年の冬から続々とリリースされるドラクエのスマホ版も、このゲームのテンポ感やいい意味での省略をぜひ盛り込んでもらえると嬉しいです。