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 500万ダウンロードを突破している、カップルのためのアプリ「Between」。 恋人と2人で使うアプリで、チャットや写真、記念日、そしてスケジュールの共有ができます。今回はそのVCNC Japan代表梶谷さんにBetweenで行っているグロースハックについて寄稿してもらいました。

サムネ用

株式会社VCNC Japan代表の梶谷と申します。

大変大きなお世話な統計かもしれないですが、厚生労働白書の調べによると異性の交際相手も友人もいない若者が過半数を超えたといいます。今回のブログでは、なぜ海外発のBetweenが日本市場を選んだかについてお話します。

海外進出を検討する際、各国のマーケットを様々な側面からを分析するのですが、このブログの趣旨上、文化的な背景(日韓の恋愛文化の類似性等)に関しては他の機会にお話できればと思います(実際に運営していると、その辺りのカルチャーギャップこそが悩みの種なのですが・・・)。そこで、あくまでデータでどのように日本進出を検討したかという部分について言及します。

 

継続率をKPIに

継続率の話をしましょう。当社はユーザーがアプリを使い続けてくれるほど、そのプロダクトに対する需要が高いと考えています。Betweenは他のSNSと違いネットワーク効果はないのですが、バイラル(口コミ)は発生することがわかっていました。使っているユーザーが増えれば増えるほど口コミは増えるので、継続率がその市場で成長する上でとても重要な指標だと考えました。

そこで、Betweenが海外展開を検討する際に、各国のユーザーの継続率をコホート分析を利用して比較しました。

 

コホート分析を使い日本への進出を決定

コホート分析とは、ある特定の集団の行動の変化を、年齢・時代・世代の三つの要因に注目して説明する分析手法です。(Kotobank参照)

・国別に流入したユーザーの最初の2カ月間のアプリ利用率の推移

・なるべく同じ条件で国別データを比較するために、アプリ利用に影響のない期間(有料プロモーションやアップデート等)を選び比較

・データを視覚化するために、X軸は「days after signup(サインアップ後何日経過)」、Y軸は「全加入者のうち、その日一度でもアプリを起動したユーザーの比率」に設定

以上を踏まえると、下記のようなグラフが出てきます。

グラフ

※詳細な数値は公開できないため、わかりやすいダミーの数値を使用しました。

各国のグラフを比較すれば、継続率の高い(≒プロダクトが受け入れられている)国がどの国かざっくりと理解することができます。たとえば、Betweenのユーザーの中で一番継続率が低かったのは中国でした。他にも、仮に一日100名のユーザー流入があるとすると、流入から5日後日本は中国のユーザーの2倍以上ユーザーが残っているというような貴重なデータも取れました。

データを取得した後、なぜこのような結果になったかをいくつか仮説だてていきます。たとえば中国の継続率の低さに関しては、スマートフォン普及率の低さやアプリマーケットが乱立していることによって、片方がサインアップしてももう片方の恋人がアプリを使用できないのではないかというような仮説を作ることができます。

Betweenには、
①ダウンロード後のサインアップ率
②サインアップ後のペアリング(パートナーとの接続)率
③ペアリング後の使用率
と使用までに3つのフィルターがあるのですが、上記の仮説を検証したいのであれば②のサインアップ後のペアリング率を比較すれば良い、ということになります。

もちろん、継続率の国別の比較は海外進出を決定するひとつの要因に過ぎません。そして上記の分析もまだまだ社内で試行錯誤している途中なので完璧ではないので、もしなにかお気づきの点がございましたらご指導いただけると幸いです。

最後、宣伝で恐縮ですが上記のようなデータ分析やグロースハックをしてくれるようなマーケターをVCNC Japanでは募集しております。もしご興味ある方はこちらからご連絡いただけると幸いです。

皆様のご意見をお待ちしております。